パンチョの人間万事塞翁が馬

自分の関心事をつぶやくよ

【ネタバレなし】映画「5パーセントの奇跡〜嘘から始まる素敵な人生〜」は本当に素敵だった

久々の映画レビューです。

いやぁ〜これは会心の一撃ともいうほどの作品です!

こんなのめりこめるほどの映画はなかなか巡り会えないというほど私の心は笑顔になりました^^

あらすじ

5p-kiseki.com

いわずもがなリンク先を見たら分かります(笑)

簡単に言えば、視覚障がいになった男性が5つ星のホテルで働く物語です。

それも自分の障がいを隠しながら。

 

もう障がいを隠す時点で、自分ならストレス半端ないです・・・同時にどんな結末になるか容易に想像はできました。

もともとInstagramでこの作品を簡単にレビューしてくれたフォロワーさんの感想によって気になっていたので、思い切って鑑賞することに。

中途半端に気になるくらいなら観に行って後悔したほうがいい(笑)

結果的に後悔どころか感動をしましたからね^^

 

映画の演出がすごい

主人公は視覚障がい者ですが、客観的に見たら普通の健常者にしか見えません。 

しかし本人視点では周りの景色は全く違って見えています。

本作品は「見え方」を映画の演出を通して「何の障がいか?」がひと目見て分かるようになっています。

近視の人の見え方はある程度想像に難くないでしょう。一方でそれ以上に視覚障がいの見え方ってある意味で実感がしづらい側面があります。

それを上手く映像に落とした「見せ方」が本作品をリアルに楽しめるようになっているなと思いました。

 

仲間

主人公のサリアは目が見えないハンデがありますが、それをフォローしてくれる仲間たちがいます。

人は一人で何かをしようとしても限界があります。けど仲間と共にフォローし合うことで成長していけますし、何らかの壁を乗り越えることができます。

本作品では主人公サリアの最初の同僚で友人であるマックスの裏表のない性格に好感を覚えました。

彼なしでは本作品は成り立たないほど素晴らしい脇役です。

 

障がいを隠すことの意味

これはとても難しく賛否両論になるかも知れませんが、障がいを隠すのはある意味では相手を欺く行為であります。

なぜ欺くのかというと、人は「障がい者」と聞くと「この人には無理だろう」という一種の先入観をもって無意識の差別が作られることから起因します。

自分がやりたいことを障がいを理由に避けられるってとても悲しいことです。

それならば障がいを隠してでも・・・と思う気持ちが出てくるのは自然なことだと私は思っています。

ただいつまでも障がいを隠し通せることはありえないので、いずれバレるときが来ます。それで人が離れていくこともありえますので、いわゆる諸刃の刃でもあります。

私だったらどうするか?と言われたら、基本的に障がいはオープンにします。

その方が、はじめから相手に伝えておけば後々対応は楽になりますからね。

 

しかしながら例外はあって、今作品の場合は「夢」を叶えるために障がいを隠したわけなんですね。それはそれで有効なやり方だと思います。

入って自分がちゃんと仕事できるかどうかの基準がわかりますし、努力をすれば、周りからのフォローがあれば、一人前に近づけられるなら言うことはありません。

ただ日本企業でそれが通用するかは分かりませんけどね・・・(^_^;)

 

ただハッキリして言えることは「障がいは社会が作っている」のは確かです。

本作品の舞台であるホテルは明らかに健常者主体での職場ですから当たり前ですが視覚障がい者にとって働きやすいとは言い難いです。

そんな中、いちばん大事なのが一緒に働く仲間の存在が障がいを意識させないことになります。この作品はそれが物語っていましたので現実感(リアル)に意識しました。

主人公のサリアは障がいがあること受け入れつつ、それを乗り越えつつも社会(ホテル)で跳ね返される。それでも諦めない姿勢は共感を生みます。

最後の最後で一番大事かなと思ったのが「彼を受け入れる仲間たちの存在」なんだと思います。

 

この映画を見てほしい人

働くことに嫌気を指している人、人間関係に悩んでいる人、何か目的が持てない人など

社会の中で自分の存在が希薄に感じられている人は、この作品を視聴してみてください。

自分自身が客観視できて明日も仕事を頑張ろうって気持ちになるかも知れません(笑)

私は今の自分を投影して「もっとできることはあるはずだ」と冷静になっています。

前を見て歩きだす。そんな優しくほっこりした映画でした。

 

ポスター/スチール写真 アクリルフォトスタンド入り A4 パターンA 5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生 光沢プリント