パンチョの人間万事塞翁が馬

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2011年冬季デフリンピック開催中止に。

今日の真夜中0時過ぎに、Twitter上のタイムラインで1つのツイートが流れた。

冬季デフリンピックが中止になった。

私はこのツイートで大変困惑をしていた。

デフリンピックとは何か?

いわゆる聴覚障がい者のためのオリンピックである。 Wikipediaデフリンピック

今回の中止の旨が流れたタイムラインは以下のTogetterにまとめたので参照してほしい。

2011年冬季デフリンピック開催中止についてーTogetter

この一連のツイートを見てると 皆、冬季デフリンピックの中止に落胆の声が出ている。

それと同時になぜ中止になったのかの意見もチラホラ出ていた。

話を遡ると昨年の5月の時点で、

ICSD(国際ろう者スポーツ委員会)の方から中止の旨を出したプレスリリースがあった。

Cancellation of the 17th Winter Deaflympics in Slovakia (英文サイト)

要約すると財政難と同時に現地のICSD側が求める標準らしきものが満たしてないとのことだった。

当然、これを受けて各国のろうあ連盟は中止の取り消しを嘆願し

2010年12月に中止を取り消す方向で、開催に向けて進めて模様。

2011 Winter Deaflympics to Proceed (英文サイト)

そして各国の選手は開催を信じ、デフリンピック開催直前に現地入りしたのだが、

急遽ICSDが中止の決定を下した。

ICSD Confirms Organising Committee Failure To Deliver 17th Winter Deaflympics (英文サイト)

やはり財政的な問題を抱えて急遽中止の方向にしたのだろう。

色々と大人の事情もあるだろうが、 すでに現地入りしている選手たちがいることを考えると本当に悔しい気持ちでいっぱいだと思う。

何しろ選手たちはこの日のために4年間頑張ってきたのだから

競技が違えども私も夏のデフリンピックのマラソン代表を目指している。

開催は2013年のギリシャになるのだが、現在ギリシャ金融危機に陥っているため、 今回のケースを当てはめると開催すら怪しくなってきた。

これも開催中止となると、私は何を目標に頑張ればいいのだろうか?

サブスリーを達成すれば、次の目標はデフリンピック出場を挙げていたので、 今回の中止騒動は、自分のモチベーション低下にもつながりかねない。

別の目標を作ることも可能ではあるが、 スポーツをやっている聴覚障がい者にとってデフリンピックは、やはり特別なものではある。

国の代表として日の丸を背負い 世界一を目指す。

オリンピックと比べると力量差は否めないもの 選手たちはベストパフォーマンスをするべく この大会に挑むわけだから。

そういったことで今回の中止は本当に残念である。

何しろ開催が決定して最低4年間の準備期間があったにも関わらずなのに。

ICSDには早急、この問題点をしっかりと精査して 今度こそこのような事態にならないようしっかりリスクマネジメントをするべきだろう。

また我々アスリートの方もしっかり声を挙げてできることを1つ1つやっていこうと思う。

幸いなことに、私が所属している陸上競技クラブは デフリンピック代表選手を多数輩出したクラブでもあるので、 選手〜監督たちと意見交換がし合える環境とも言える。 また役員の一人が聴覚障がい者陸上競技連盟にも属しているので 積極的に協力を仰いで推し進めていきたい。

このような悲劇は起こしてはならないのだから。

★関連リンク

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