平昌オリンピックの熱がそろそろ冷めかけたところで東京マラソンの中継はありがたかったです(笑)
同じ時間帯の中継で女子カーリングの決勝戦がありましたけど、私はランナーですのでマラソンしか観ませんw
今年の東京マラソンは見応えありましたね〜。特に設楽悠太選手の戦略が光っていました。
日本記録更新!
30kmまで余り大きな変化はありませんでしたが、トップグループには設楽悠太選手と井上大仁選手がいました。日本新記録を狙えるペースでしたので結構きついのではないかと思いました。
ペースメーカーが離れてからが本番でしたので、先に世界の脚についていったのは井上大仁選手でした。多少無理をしてでも食らいつかないと世界と戦えないからなのでしょう。
一方で設楽悠太選手は給水時に一旦集団から離れてマイペースで走る展開。
ここまで観ていて「設楽悠太は落ちてしまった」と誰もが思ったことでしょう。
しかし、しかし!
展開が大きく動いたのは35kmすぎのところ、いつの間にか設楽悠太選手が井上大仁選手を捕らえようとしていました。
これが戦略なんですね。
無理をしてついていかず、勝負どころにペースを上げるということが設楽悠太選手の頭にあったのでしょう。
これは2017年に4度の大会に出場したレース勘が養われたとも言えるのではないでしょうか。
気づいたら井上選手を抜いて4位、先にいった2人のケニア選手を抜いて2位となっていました。
残すところはトップを走っているディクソン・チュンバ選手のみ。
どこまで詰められるかの勝負どころを設楽悠太選手は懸命に追います。
最後は叶わずディクソン・チュンバ選手が2時間5分30秒でフィニッシュ!
遅れて設楽悠太選手が2時間6分11秒の日本記録を更新!!
はじめて日本記録更新を目の当たりにして思わず手を叩きました!!
MGCという選考は大成功!
井上大仁選手が遅れて全体5位の2時間6分54秒でフィニッシュ。
同じ大会で2時間6分台を走る日本人選手が観れるのは滅多にないことです。
昨年12月、大迫傑選手が福岡国際マラソンを2時間7分10秒でフィニッシュしたときは衝撃的でした。
後に続く日本人がいるかどうか不透明でしたが、東京マラソンは記録が狙いやすいコースに生まれ変わってから続々とサブ10完走者が生まれています。
なんせ日本人6位(全体10位)まで2時間8分台でフィニッシュしていますから。
マラソン・グランドチャンピオン・シップは大成功です!
瀬古さん、これは嬉しい悲鳴ですね(笑)
Wキプサングが棄権
スタートして16kmすぎに昨年の東京マラソン優勝者のWキプサングがまさかの棄権。
世界の走りを目の当たりにした昨年は衝撃的だったのに、今年は少し残念でなりません(汗)
彼がいたから今年の東京マラソンの選手たちは記録を狙えたとも言えるのですけど、このまま終わってほしくないので復活してほしいと願っています。
残りは琵琶湖毎日マラソン
MGCの出場権を獲得した選手が一気に増えた東京マラソンですが、琵琶湖毎日マラソンはどんな展開になるでしょうか。
私のイメージでは毎回雨のレースといった感じで記録を狙うのは難しいと観ています。
ですが、この東京マラソンで「オレも!」と思ったランナーが増えたことは事実なので、これをターニング・ポイントとして跳躍してほしいです!
以上です!