パンチョの人間万事塞翁が馬

自分の関心事をつぶやくよ

2017年びわ湖毎日マラソンを振り返ってみた

 (写真でネタバレですけどね)

 

男子マラソンの世界選手権代表枠を賭けた最後のレース

びわ湖毎日マラソンが始まりました。

 

 

注目は青山学院大学の一色恭志選手

 

今日のフルマラソンが2回目です。

初マラソンは昨年の東京マラソンで日本人3位に入る快挙!

まだ大学3年生という逸材で東京オリンピックの代表候補と騒がれました。

 

にしても最近は大学生がフルマラソンを走るのが増えてきましたね。

これまでは記念出場的なレースと力試し的な意味合いがあったのですが

最近では本気のレースで「代表を取りに行く!」という気迫が感じられます。

 

さて、一色恭志選手の話に戻します。

 

 

レース序盤は様子見と言った感じです。

先頭集団のペースメーカーにしっかりとついていって、

焦らずに自分の走りをしていました。

そこまでは大きな変化はありません。

 

そんな注目の一色選手と並走していた選手がいました。

 

黒崎播磨の園田隼選手です。

 

彼は先日の福岡国際マラソンで川内優輝選手に次ぐ

日本人2位で入着しています。

 

代表選考を複数走る場合は、最初のレースが選考対象になるのですが

園田隼選手は本気で日本人1位を狙っているなと感じました。

 

力強い走りを繰り出して自分のペースを守っています。

 

 

15kmすぎて、改めて先頭集団を見ますと

 

あれ?

 

一色選手が遅れ始めてる・・・

 

序盤からペースが早かったからなのか

ついていけなくなってる感が・・・・

 

 

 

言ってもフルマラソン2回目です。

レース感覚があまり掴めてなかったのでしょう・・・

そこが駅伝とフルマラソンの違いとも言います。

 

 

15kmから20kmまで、かなりのペースの上げ下げがありました。

フルマラソンを走っている方はわかると思いますけど

 

かなりキツイんですよ。

 

 

リズムが掴みづらいので身体的というより

精神的に苦しいと言うのが正確かも知れません。

 

世界と戦うならこのペースの上げ下げに対応できる力は必要になります。

そういう意味では川内優輝選手は

何度もフルマラソンを経験してるが故の強みがあるというのがわかります。

 

 

中間点を通過して、ようやくバラけ始めました。

 

ここからが本番と言った感じです。

極端な話、フルマラソンは30km過ぎが本番と言われています。

 

女子マラソンではペースメーカーが外れる30kmすぎから

ようやくレースが動きますが

 

今日のレースを見るとペースメーカーが上手くコントロールして

本当の実力者が先頭集団に出てきています。

 

私はこのレース見て、

ペースメーカーはいい仕事をしてるな〜と思った次第です。

本当にこれくらいしないと世界と戦えませんから。

 

そんなペースの中、果敢についていったのが

日清食品グループの村澤明伸選手です。

かつて駅伝でも区間賞を出したランナーです。

 

なにやら初マラソンなので「とにかくついていく!」姿勢がいいです。

 

 

25km過ぎて日本人トップは見ているものにとってはワクワクします!

 

走りそのものは乱れていなかったので

30kmまでは5kmラップ15分とほぼイーブンペース。

 

このままいけば、2時間8分台でフィニッシュなのでが

そういかないのがフルマラソン。

 

 

何しろ、村澤明伸選手の後ろには

リオオリンピック代表旭化成の佐々木悟選手が

着々と日本人トップを狙っていますから。

 

 

35kmがすぎ、トップを走っているケニアの2選手のペースが落ちました。

 

1km3分13秒・・・

ペースメーカーが速すぎたのですね・・・・

 

となればこれは日本人選手にとってチャンスでもあります!

 

トップが落ちてくるときこそ、日本人が1位になれる可能性がありますので

本気で食らいついていけば、世界と戦えます!!

 

 

しかしながら、村澤明伸選手のペースもガクッと落ちています・・・

 

30km→35kmまでのラップが16分台

 

これが初マラソンの試練です。

 

 

35.4kmあたりでついに佐々木悟選手が村澤明伸選手を追い越し

日本人トップに立ちました!

 

これがベテランの妙味と言いますか

きちんと自分のレースメイクができています。

 

村澤明伸選手は初マラソンでよくここまで走りました。

2回目以降からはグッと良くなってくるでしょう。

 

 

残り2kmを切ったところ

佐々木悟選手は3位の外国人選手との差はまだあります。

 

ここからどこまで差を縮められるかが

代表選考の判断材料となります。

 

 

 フィニッシュ時のタイムが2時間9分台であればなお良しです。

 

 

 

レースも残り1kmを切り

ケニアの2選手が1位争いの末、

 

チェビー選手が2時間9分5秒(速報値)でフィニッシュ

 

 

・・・東京マラソンのタイムと比較すると

ちょっと物足りないです。

 

panchorion.hatenablog.com

 

 

 

追って1分後に佐々木悟選手が

2時間10分10秒(速報値)で日本人トップでフィニッシュしました

 

うーーーーーん・・・・

 

 

ここまでレースを振り返ると

 

 

やっぱ物足りません。

 

 

最低でも2時間9分台でフィニッシュしてほしかったし、

苦しかったのはトップを走ったケニアの2選手も同じなんですよね。

 

今回はハイペースによってレース展開が大きく変わりました。

条件はどの選手も同じだったのでもう少し先頭集団についていけば良かったと思います。

 

 

今回は佐々木悟選手が日本人トップを飾りましたが

経験の差で掴んで自分のレースを守ってのものです。

 

この戦術は直近のマラソンを見ていると世界と戦えません。

 

そういった意味では今回のびわ湖毎日マラソンは代表選考から後退した印象です。

 

 

これで男子マラソンの代表選考レースがすべて終わりました。

 

また後日、私なりの代表選考の記事を更新します!

 

【追記】更新しました。

 

panchorion.hatenablog.com