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【書評】42.195kmの科学-マラソン「つま先着地」vs「かかと着地」

42.195kmの科学 マラソン「つま先着地」vs「かかと着地」 (角川oneテーマ21)

 

いまAmazon Kindleでは

www.amazon.co.jp

 

がやっています。

 

 

その中で、気になる本(というよりKindle本)を衝動買いしましたw

 

そのタイトルは、

 

 

 

 

読んでみて真っ先思ったことは、

 

目次を読むだけで熱くなりますw

 

 

 

「マラソンを高速化させた肉体の秘密」

 

マラソンの記録を決める3つの要因が書かれていました。

 

  • 1つ目、最大酸素摂取量
  • 2つ目、乳酸性作業閾値(いきち)
  • 3つ目、ランニングエコノミー

 

この3つが現代の高速マラソンで勝つための欠かせない要素だそうです。

 

プロレベルのお話ではなりますけど、

我々、市民ランナーにとっても結構参考になります。

 

僕なりに解釈しますと

最大酸素摂取量は、どれだけ練習を積んだかで決まるような気がします。

 

乳酸性作業閾値、いわゆるLTってやつです。

本書では、

自分の能力を超えるスピードまで上げていくと

血中の乳酸濃度が急に上がり始める地点(LT)が訪れる。

 

 

って書いていますが、分かりやすく言えば、

 

キツイ速度をどれだけ走れて、

どれだけ脚が疲労したかだそうです。(←ホンマかいな!)

これをLT速度というようです。

 

市民ランナーがスロージョギングをした場合は、

脚にとってキツさを感じないスピードなので

LT速度を超えていないということですね。

 

もっとシンプルに言えば、

400m x10を限界まで脚を疲労させるスピードで走ると

LT速度が速いということです。(←え?分からない?)

 

これについては本書を買って読んだ方が早いですwww

 

 

最後のランニングエコノミーですが、

これは走りの効率さです。

 

いかに身体に負担をかけない走りができているかなので

マラソンの記録に密接に関わっています。

 

 

これら3つについてを

 

本書は皇帝ハイレ・ゲブレシラシエを中心に解説をしてくれました。

 

なぜ皇帝は38歳という年齢でトップランナーの座に居座ることができたのか

科学的な見地をたてて、その秘密に迫っています。

 

同時に、世代交代の波に巻き込まれて

新星パトリック・マカウに世界記録を奪われるまでの軌跡も書かれています。

 

 

そのパトリック・マカウの走りは

「つま先着地」によるものが世界記録につながって

 

それが最終的に

 

「つま先着地」vs「かかと着地」

 

という本書のタイトルにつながるというわけです。

 

 

「つま先着地」がランニングエコノミーとして優れているとのこと。

これについて僕は概ね同意します。

 

 

 

 

 

なんせ昔「かかと着地」で

足底腱膜炎を患いましたもん涙

 

 

 

そのせいもあって

僕自身は「つま先着地」ではないですけど

いまでは出来る限り「足の裏全体で着地」を心がけています。

 

 

それが自然にランニングエコノミーになって

怪我が減った感じがします。

 

フルマラソンを走った後日の練習では

右膝が痛くなるときがありますが、

長引くようなことはなくなっています。

 

自分なりに知らず知らず

ランニングエコノミーを実践したからなのでしょう。

 

自分の話はここまでとして

 

本書は、いわゆる練習の実践本ではなくて

なぜハイレ・ゲブレシラシエパトリック・マカウ

世界記録(2時間3分台前後)の走りができるのかを

詳しく書いたものです。

 

これには彼らのメンタル面や育った環境も関係して

今の日本人ランナーが世界で戦えない理由が何となく分かった気がします。

 

 

読んでみて、参考になった部分が多々あったので

読み物として面白かったです。

 

 

13日までセールをしていますので

Kindleをお持ちであれば是非購読してみてください。

 

42.195kmの科学 マラソン「つま先着地」vs「かかと着地」 (角川oneテーマ21)