ついに観てきました。映画「昼顔」
ドラマ版も観たことなく全くの初見なので、予備知識は「不倫」のみw
もともと観たいとは思いませんでしたけど、人と会うまでの時間つぶしということで思いっ切り視聴することに。
今回は私の実体験も交えてのブログ記事ですので、2800字以上の文章を綴りました。気長に読んでいただけると幸いです。
この映画の特徴
いわずもがな「不倫」です。
不倫は社会的に非難の対象にとなり、裁判上ではほぼ不倫をした側の敗訴事案です。
婚姻生活を送っている夫婦の仲に忍び寄る1人の男、または女。
夫または妻の知らないところで、禁断の愛を行うという正に背徳感たっぷりの舞台。
この手のテーマに、私は食わず嫌いするタイプなのですね。結末がある程度想像ができて、どうようになるのか分かってしまうので、あえて観ないことを選択していたのです。
なので、ドラマ版もDVDレンタルするなりして予習しても良かったのですが、予習をしなくてもエゲツないです・・・
したがって、映画版から観ても十分にリアリティさが伝わりますので今から観に行ってもいいくらいの作品です。
不倫をすることの意味が果たしてあるのかないのか自分の中に問いかけることになるでしょう。。。
ストーリー
ネタバレしない程度に言いますと、この映画はドラマ版の続編という形になります。
ドラマ版の結末は全く知らないままでしたが上映開始早々にドラマ版の結末らしきものがほんの1〜2分ほど簡易的に示され、これを前提にストーリーが始まるというのが分かりました。
主演の上戸彩と斎藤工が偶然、ある街で再会することになりそしていつしかまた不倫をするという展開。
ここまでは予想どおりすぎて、早くも気持ちが冷めてきましたよ。
これじゃ時間が流れるだけで見応えがないまま終わるのは嫌だったので、2人のやりとりとそれにまつわる人たちの心情を汲み取りながら視聴しました。
そこから「不倫による弊害」がところどころに出てきて、いかに周りに迷惑をかけているかが心に突き刺さります。
過去、私の中の嫌な思い出が鮮明によみがえり「これはアカンやつや!」と気持ちが高ぶりました。
最後のシーンに入るまでは、なんとなくハッピーエンドになるような予感はしていましたけど、やっぱ「不倫」は当事者もそうですが周りを幸せにしない。
それが今回の映画の主題だと思っています。
迫真の演技
この映画の見ごたえの1つとしては、上戸彩の迫真の演技にあります。
まさに気持ちの入った演じ方で、艶めかしさと女としての悦びを体現しております。
正に生唾ゴックンもので、鬼気迫っていました!
また不倫された側の妻である伊藤歩の演技も心情爆発の怖さが随所見れました。
斎藤工の演技もまあそんなに悪いわけじゃないですけど、今回は上戸彩と伊藤歩の演技が観る者の心をわしづかみするほど会心の演技です。
特にラストシーンはどちらも「私の男」という心情を汲み取ることができ、いかに「不倫」は誰も幸せにしないということを伝えてくれたと思います。
これだけでも観る価値は十分にありました。
不倫はなぜするのか?
世間では周りの知らないところで不倫は発生しています。
不倫を行う心理に関しては、賛否両論ありますがたいていは男女の関係に「平凡さ」が不倫に行き着くことがあります。
毎日、平凡な幸せを感じながらも刺激が足りないと感じ始めた瞬間から、男または女の感情が芽生えてきます。
「私は、あの人に必要とされたい」という小さな気持ちから・・・ですね。
結婚してて、どうしても「必要とされている」という実感が乏しいと他の人に身を委ねたくなる。
そういった気持ちは分からないでもないです。
しかし、不倫は誰も幸せにしません。
私の実体験から
ここから私の実体験をお話します。
3年ほど前、私は同じ職場の女性と婚約をしていました。
その人とは色々あって婚約延期をしていたわけですがある日突然「婚約をなしにしたい」と申し出を受けました。
私は相手の気持ちを汲み取って、それを受け入れました。
あとは婚約にかかった費用や周りの人に対する配慮をするために、その人としっかりと話し合いの場をもって正式に「婚約解消」の運びにするつもりでした。
しかし、その人からは「会えない」という拒否の姿勢。
なぜ会えないのか、きちんと会社の人達にも詫びを入れたいと何とか説得を試みました。
そしたら出てきた言葉は「他に好きな人ができた」ということでした。
私はこれを聞いた瞬間、心が凍りつきました。
人を好きになるって、人間的な感情なのですよね。私よりも素晴らしい男性に巡り会えたなら潔く引きます。
ただ婚約をした以上は、社会的なケジメをつけてから「婚約解消」をする必要があります。
正しく話し合いをして、2人の別々の未来のために気持ちよいスタートを切りたい。
そう私は願っていました・・・・が、
そして後々分かったこと、「他に好きな人ができた」は実は・・・「同じ職場で別の好きな男ができた」ってことなんです・・・
つまり同じ会社の中で三角関係になってたわけなんですね・・・
婚約期間中、私という婚約者がいながらその人は同じ職場の別の男性から告白を受けたそうです。
それを聞いた瞬間、私は目の前が真っ暗になりました。
そこで思いつくことは、自分の何がダメだったのか、なぜ同じ職場の男性を好きになったのか、なぜ話し合いの場を取ってくれなかったのか、常に反芻をし続ける自分がいました。
この話は、不倫ではなく浮気という形ですが形態としては「婚約解消」ではなく「婚約破棄」です。
残ったのは「浮気されて嫌な気持ちになった」というネガティブな感情だけ・・・
悩みに悩んだ末に最後は裁判を起こして1年半の係争に及びました。
その間、会社内では不穏な空気が流れ、周りの人たちにも迷惑をかける事態に。
たった1つの話し合いをしないばかりで、こんな風になるって浮気でも「誰も幸せにしない」です。
まとめ
今回は映画の話のつもりでしたけど、私の実体験における部分と重なりいかに「不倫(浮気)は誰も幸せにしない」ことを綴りました。
はっきりと不倫はするな!とは言いづらいのは、人の感情は水物なのでその時その時の状況で左右されます。
最後の最後で相手の気持ちが自分のところにいくのか、他の人にいくのかは、当事者にしか分かりません。
ただ事実と状況しだいでは周りを幸せにしないのは確かです。
そういう意味で映画「昼顔」は人間の負の面に起こりうる感情を凝縮した作品。
かなり見ごたえがあって、自分自身の行動に1つの指針ができたように思えます。
自分も周りを幸せにする関係って実は難しいことで、結果として不幸になるのは何かしらの原因があるのは確かです。しかし原因ばかり考えても仕方ありません。
大事なのはいかに自分も周りも幸せにすることができるかという目的(未来)を見据えていくことじゃないかなと思っています。
そんなわけでした。