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箱根駅伝の山の神「柏原竜二」の引退はマラソンじゃなくて趣味に走りたいから?

昨日、Yahoo!ニュースより箱根駅伝の山の神として名を馳せた「柏原竜二」選手が引退をしました。

この事実を知って、彼が引退をした理由を私なりに述べたいと思います。

 

 

箱根駅伝

世間一般的に柏原竜二といえば、箱根駅伝を走った山の神と言われています。

彼を有名にしたのは、箱根駅伝の5区山登り区間です。

当時1年生だった柏原竜二選手は、トップから4分58秒差があったにも関わらず果敢な走りで8校をゴボウ抜き

今井正人選手の従来の記録を大幅に更新し、東洋大学の往路優勝に貢献しました。

 

まだ1年生ですよ?

 

ここからが柏原竜二選手の序章に過ぎません。

 

2年時も同様に6校をゴボウ抜きして自ら持つ記録を更新。

衝撃だったのがトップに立った時点で、2位を走る山梨学院大学を3分36秒差をつけて2年連続往路優勝をかざったこと。

柏原竜二選手にタスキを渡すまで東洋大学は7位の順位でトップまで4分26秒差。

通常なら逆転するのは少し厳しいです。

 

箱根の山ほどではありませんが、以前私は「みかた残酷マラソン全国大会」に出場したときアップダウンのあるコースに苦しめられました(^_^;)

上りがキツイのは言わずもがな、下りも脚に衝撃がきますのでとにかく身体が悲鳴を上げます。

それに上り坂で前を走ってる選手を捕らえるのは並外れた脚力と心臓がないと難しいです。

柏原竜二選手はそれをいとも簡単にクリアできる体力の持ち主なんですよね。

それが全国中継されて彼の走りに心を踊ったのは今でも覚えています。

 

だから山の神という名にふさわしいのです。

(あの形相も鬼気迫る感じが神々しかったとも言えます)

 

3年時は故障の影響もあって記録更新はできずとも区間賞は手にしています。

この時もテレビ中継は見ていましたけど、いつものパフォーマンスじゃなかったです。

それでも持ち前の精神力で山を駆け上がる姿はカッコよかった。

 

最終学年は初めてトップのままタスキを受け取り、そのまま独走状態で区間新記録を樹立。

これまでゴボウ抜きができる相手がいたからこそ素晴らしいパフォーマンスが発揮されたわけですが、この年は「敵は自分自身!」と言わんばかりの独走でどれだけ自分の記録に近づけられるかが最大のポイントでした。

 

陸上競技は競う相手がいてはじめて記録を伸ばせるとも言えます。

自分自身を相手にして記録を伸ばすってメチャ難しいです!

 

先日の東京マラソンで2時間3分55秒でフィニッシュしたキプサング選手は

「競う相手がいれば世界新記録は出ただろう」

と語るくらいですから、柏原竜二選手が最終学年で新記録を達成したのは本当の神業としか言いようがありません!!

 

素晴らしい記録を打ち立てた柏原竜二選手は卒業後、富士通に入社していずれ五輪でメダルを取ると嘱望されるのですが・・・世の中うまいこといかないんですよね・・・

 

社会人時代

ここから柏原竜二選手の名前が聞かなくなります。

マラソンデビューも遅く、しばらくは駅伝に出ておりましたが記録もパッとしません。

それに怪我も繰り返しておりましたので、大学時代のパフォーマンスから程遠くなっていました。

世間の目からも期待は大きかっただけにがっかりしていた人も多かったのはないでしょうか。

そんな矢先での引退発表は私としてはとても潔いと思います。

 

怪我

詳しくは調べておりませんが、柏原竜二選手の怪我はかなり深刻のようで満身創痍でした。

陸上競技選手にとって怪我は切っても切れないほどのものなので、たとえ完治をしたとしても以前のようなパフォーマンスは期待できないほどと言われております。

 

私もマラソンを復帰したばかりは怪我との戦いで痛み止め注射を打って会社メンバーとともに駅伝を走ったことがあります。

そのときは足底腱膜炎と診断されて歩くのはそんなに痛くはないけど、走るとどうしても「ピリッ!」と痛みが走り1kmもまともに走れませんでした。

そういった反省から脚が負担かかるような走りをやめて、筋力アップとフォームを改造し今に至ります。

まだ私は市民ランナーレベルですので、どんなフォームで走っても大きくタイムを向上することは可能です。

 

しかし柏原竜二選手はそういかなかったのではないでしょうか。

 

怪我をしない走り(フォーム)に変更しても以前と同じようなタイムになるとは限りません。

むしろ今以上に悪くなる可能性もありますし、伸びることもあります。

逆に怪我して今以上に悪くなるリスクもつきまといます。

どちらに転んでも、リスクしかなかったので柏原竜二選手は引退を決断するまでとても悩んだのではないかと推測します。

ダラダラと競技生活を続けてもマラソンで良い記録を出すのは難しいので、今スパッと辞めるほうが長い人生としては有意義です。

 

引退後はどうするか

会社に残って社業に専念する他、陸上競技にはサポートとして携わっていく予定です。

選手としては引退しますけど、高橋尚子さんのようにゲストランナーとしても走っていくみたいです。

 

というよりも

 

趣味のゲームやアニメを楽しみたいだけだろ?

 

って思うのは邪推でしょうか??

 

なんか本人のTwitterを見ると選手としての未練が余り感じられないんですもんw

 

 これが柏原竜二クオリティ!!!

 

えっとですね、私は彼の走りはとても好きですがそれだけだと単に強いだけで「ふーん」としか思えないんでよ。

それ以上に柏原竜二選手は「アニメとゲーム」を愛してることを公言して、なおさら奥深く語るところが私はとても好感しています。

 

それに引退が発表されて

「あ〜マラソンじゃなくて趣味に走りたいからなんだな〜」と真っ先に思ったのはここだけの話(笑)

(これが言いたかったのですけどねww)

 

まあこれからは一人の社会人ランナーとしての柏原竜二を見ることのなりますから、マラソンよりも趣味を最大限に活かしてくれたらと思っています(^o^)

 

 

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