昨日、公開初日を迎えた映画「パッセンジャー」を見に行きました!
私は宇宙系の映画はかなり好きな方なので、そういう類のものは逐一チェックをしています。
古くは「アポロ13」や「2001年宇宙の旅」最近では「インターステラー」など不可能と思えるミッションをクリアしていく感覚がとても気持ちがいいのです(笑)
昨年は「オデッセイ」を3Dシアターというド迫力のシーンを映画館で見てとてもワクワクしました。
火星でひとりぼっちに取り残されて、そこから這い上がるために自分の知識と地球にいる管制官、その他の人々が知識と知恵を出し合って最後は地球に帰還する。
不可能と思えるものが、もしかしたら生還できるかも?というストーリーが疑似体験できるのがいいんです(笑)
そういった非日常を味わえるのが宇宙系映画の醍醐味なんだと思っています。
話が逸れましたが、映画「パッセンジャー」を見た感想をお伝えします。
ちなみに、この記事は少しネタバレを含んでいることをご注意ください(^_^;)
あらすじ
20XX年、乗客5000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が、新たなる居住地を目指して地球を旅立ち、目的地の惑星に到着するまでの120年の間、乗客たちは冬眠装置で眠り続けていた。しかし、エンジニアのジムと作家のオーロラだけが予定よりも90年近く早く目覚めてしまう。絶望的で孤独な状況下で生き残る方法を模索するうちに、2人は惹かれ合っていくのだが……。
私はこのあらすじを見て思ったのは
「男女2人だけで90年の間、どんな風にしてハッピーエンドに導くのか」を期待しておりました。
主人公のジムとヒロインのオーロラ。
船内は2人だけですので、必然的にアダムとイブです。
ブログを読んでる皆さまも想像とおり、2人がイチャラブになるのが目に見えています。
しかーし、これは意図的に仕立てたラブロマンスなのです。
孤独な故に・・・
冒頭では主人公のジムが先に船内から目覚めます。
最初は彼一人だけで船内を過ごし、あの手この手を使ってもう1度冷凍保存を試みるも解決には至りません。
唯一の話し相手はアンドロイド型のバーテンダー「アーサー」のみ。
人間的な感情は持ち合わせているわけではなく、ただプログラムされた機械に過ぎません。
そんな中で同じ船内の冷凍カプセルに眠っているもう1人の主人公「オーロラ」を発見します。彼はオーロラを見て、どんな人なのかを船内でチェックしました。
今風に言えば、TwitterやFacebookで彼女の素性を調べる感じですね(笑)
最近のネット社会はオープンですので簡単にその人ってのが分かっちゃいます。
賛否両論はあるでしょうけど、私はオープンにできることはオープンにしていきたいと思っています。どうせ隠したい・知られたくない情報はネット上にアップしなければいいだけの話です(笑)
話を戻してジムはオーロラの情報を得て、彼女が何をしてどんな生き方をしてきたのかに興味を持ち、いつしか眠っている彼女に恋をしたのです。
はい、ここからとんでもないことが起こります。
究極の選択
船内で目覚めて、オーロラに恋して1年の時が経ちました。
ジムは1年間孤独な一人を過ごしていましたので、彼が何をするか想像できると思います。
そう、オーロラを冷凍カプセルから覚醒させようとするのです。
これ上映開始して30分経ったところでこんなシーンが出てきたのですよ!
この時点で、私は「うわぁーーーーー!!!!」ってなりました。
「オレが想像していた展開とちゃうわ〜〜〜!!!」ってね。
ジムの気持ちはよく分かります。1年間、ただ1人船内を過ごしました。
バーテンダーのアーサーが話し相手とはいえ、人間ではありませんので日々孤独に苛まされるのです。
私がその立場になったら、きっとそんな心境になるでしょう。
しかし、同じように意中の女性を起こそうとするかは悩みます。
なぜなら自分の孤独を癒やすために彼女を起こすって言ってしまえば犯罪のようなものです。
あと90年、冷凍カプセルに過ごせば無事に目が覚めることができるのに、
一人の男のせいで自分の人生を台無しにされてしまいますからね。
ジムは起こすか、起こさないか
葛藤しながら、バーテンダーのアーサーに自分の心境を伝えて毎日を過ごします。
私はこのシーンを見て
「女が起きるのは何らかの事故で起きてくれ!」と心の中から叫びました。
けれどもジムは彼女を起こす選択をしたのです(^_^;)
この時点で少し興冷めしましたよ・・・(´;ω;`)
てっきり何らかのトラブルで「男女二人が目覚めた」と思ったら
本当は「ジムが先に目覚めて、1年たった後にオーロラを起こした」わけですからww
映画の予告PVからして裏切られましたwww
オーロラは目覚めて、自分は「事故で起きた」と思ってるんですけど
実際はジムに起こされましたからねw
ジムは90年の間、死ぬまで墓場にもっていくつもりでいるのが劇中見ていて分かりました。
私もきっとそうすると思います。
この事実をオーロラは知らないまま過ごすのかどうかが本編の見どころになります。
ネタバレはここまでとして、映画を見終わるまでまだ90分の時間がありました。
ちなみにですが劇中、ジムがオーロラを起こそうが起こさまいが結果論として関係はなく、船内でトラブルが起きてしまえば最終的には「死」が待っています。
最終的にどうなったかは、映画館で足を運んで結末を見届けていただけると幸いです。
自分だったらどうするか?
この映画をかなり賛否両論の映画になります。
私はどっちかといえば最終的には哲学的に置き換えて
自分だったらどうするかを考えました。
もし、自分が一人だけ取り残されてしまったらジムみたいな選択をするかどうか。
はい、99.9% 同じ船内の女性を起こします。
人間って一人で生きていくのはとても困難な生き物です。
どこかの誰かに支えられて生きています。
無職期間のときのこと社会の中で誰とも接点がなく、
とても孤独で、とても寂しい気持ちになったことがあります。
一人で新しい服を買って満足しても、それを見てくれる人がいないと寂しいです。
一人でゲームをクリアしても、それを自慢できる相手がいないと寂しいです。
ブログで面白いことを書いても、見てくれる人がいないと虚無感が出てきます。
何のためにやってるんだろう・・・
そんな気持ちでいっぱいになります。
そう考えるとジムが一人で過ごした1年は
とてつもなく寂しい1年なんだと痛いほど分かっちゃいました。
いつもは宇宙系映画はワクワクして気持ちよく見れるものが多かったのですが
今回の映画「パッセンジャー」は人間としてどう選択するかとても考えさせられました。
期待自体は裏切られましたけど、結果として「良かった」です。
これだから映画は面白いんですけどね。
この「パッセンジャー」に興味を持つことができましたら
映画館に足を運んでみてください。
どう解釈するかは自分次第です^^